« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »

2007年4月30日 (月)

朝倉の三連水車

 昨日、日ごろの親不孝を省みて、
胃癌→腸閉塞と立て続けに大病で入院生活をおくっていた
父と看病疲れをしているであろう母を連れて湯治に出かけた。

 胃癌手術の後は、体力回復すべく
毎朝元気にランニングしていた父だけど
腸閉塞の入院中は一ヶ月近く口から食事を摂ってなく、
その影響か?以前よりひと回り痩せ、体力も落ち、
おじいちゃんなカンジになってしまった。
仕方ない。生命を宿すものは全ていつしか老い、
朽ち果てる運命なのだ。

 筑後川に面した原鶴温泉の川向にある
「傷病に効くという吉井温泉に行きたい。
 途中、朝倉の三連水車が見たい」
という父の願いを叶えるべくの日帰り旅行。

Photo  道中、何が一番驚いたか?というと
『朝倉の三連水車』。
三連水車を観光名所にしたかったのでしょう、
地元の人たちは。
しかし、あまりにも整備し過ぎて、下心見え見え。
三連水車がいつ、何のために、どういう用途で使われていたのか?
往時に思いをはせるどころか、看板を見ないと 全くわからない。
その存在の意義が伝わらないヒドい整備をしていました。
(これじゃぁ、そこらの公園にあるSL機関車と同じ扱い)

 三連水車を包括した100台程度の駐車場&物産館&公園。
敷地内には、子どもが遊べる芝生広場とジャングルジムなどの遊具。
まるっきしどこの自治体にも存在する、道の駅もどきです。

 芝生広場のヘリに一筋のせせらぎがあって、
子どもが自由に水遊びできる浅瀬のジャブジャブ広場があり、
そのすぐ上流に、お目当ての三連水車があった。
それも、木で作られた水車の老朽化防止策?なのか?
全身に黒いペンキが塗ってあるうえに、
田畑と切り離された場違いな場所にポツリと存在しながら
クルクル回っていた。

 車で訪れた多くの観光客の中で、昔の三連水車を知る
人たちは、芝生広場より南側、つまり筑後川寄りにある
田畑と水車の間にある脇道に車を止めていた。
道の駅もどきの駐車場は無料で、ほとんど待たずに
入れるのに、である。

 うちの父は、脇道にズラッと駐車している車の光景を見て、
「本物の三連水車が向こう側にあるに違いない!」を
念仏のように唱え、デジカメ片手に少しヨボけた足取りで歩き続けたが
骨折り損のクタビレモウケだった…。
【写真】のとおり本物の三連水車は黒く塗りつぶされ、
デフォルメされ過ぎてオブジェに見える。そんなカンジなのである。

 未だこんなアホな観光化政策を行う地域があるとは!
ありのままの姿が貴重な観光資源、教育材料だったのに…。
いつ頃、何のためにどういう用途で使っていたのか?を
全くうかがい知ることも出来ない。

だから、だから地方はいつまで経っても「地方」と呼ばれるのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月27日 (金)

北九州で光化学スモッグ警報発令

 昨日、北九州市で10年ぶりに
光化学スモッグ警報が発令されました。
(↓以下は警報解除のURL)
http://kitakyushu.bosai.info/kitakyushucity/input1/detail/200704262119370000.html

 光化学スモッグってのは、
車や工場から排気されるガス等と紫外線の出やすい
気象条件が重なると、光科学反応をおこして
主にオゾンが発生しちゃうっていうから恐ろしい。
昨日、警報発令後に対処方法見たら、
・なるべく屋外に出ない
・不要不急の車は使わない
の2つしかなかった。
(何だか防空壕に入れ!みたいだ…)

 光化学スモッグなんて文字、
高校の社会の本で読んだきり。
もうとっくに死語だと思っていたけど
未だ日本で起こっている現象だそうな。
(一昨年の猛暑の年は日本国内で約200回の
 警告発令が出たのだとか…)

 京都議定書で環境先進国を標榜しながら
「行動が伴ってない」と諸外国の批判を浴びる訳だ。

 かく言う北九州市は「世界の環境首都」を
目指している訳だけど、ほど遠いなぁ~。

 ところで…、
光化学スモッグの影響なんでしょうか?
うちの職場の男性群は、みな体調悪し。
そういや、うちのダンナも昨晩はゲホゲホと咳してた。
みなさん、ご用心を。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月24日 (火)

元長崎市長 伊藤一長家の不幸

 「父、伊藤一長はその程度の存在でしたか?残念です。愛する長崎にこんな仕打ちをされて…」泣き崩れ、取り乱し、叫び声をあげた故・伊藤一長氏の娘。

 このニュースを見るまで、伊藤家の不幸にかなり同情していたが、一気に吹っ飛んでしまった。議員から市長に転身した父を持ち、ずっとお嬢様生活だった彼女。
彼女の常識は世間の非常識としか言いようがない。世間との乖離著しく、彼女の発言で「世襲にならなくて良かった」「田上に投票して良かった」と思った長崎市民が大勢いただろう。
彼女は長期政権、世襲がもたらす先の顛末をマザマザと社会に見せてくれた人柱ですね…。
今回の選挙は、夫が出馬したのだから、夫や自分の人徳がなかったと真摯に受け止めるべき。(世間に冷たくされなければ、反省しないでしょうね。それどころか逆恨みするかも。高学歴&金持ちでもアホはアホ…)

 しかし、こんな嫁を持ったダンナが可哀そう…。公務員(田上)さんより、新聞記者の方がよっぽど潰しがきかないと思うもの。この後どうすんだろう?(逆玉の権威失墜、仕事ナシ、困った嫁持ち…三重苦…)

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年4月20日 (金)

やっと、映画補給

 毎日忙しく、先週ついに禁断症状が出そうになってました。
(先週末までの『ラスト・キング・オブ・スコットランド』 を見損ねたのが心残り…)

Seveb  暴れて周囲に迷惑をかけてはいけない!(?)と先週のTUTAYA半額の日に「これ!」というビデオ借りまくり、 ミヒャエル・ハネケの『セブンスコンチネント』の衝撃を浴びて息を吹き返す。しかし…、息を吹き返したものの、見終えた後はしばし、絶句…。
(ホント、ハネケは恐ろしい映画監督です。しかし、嫌い嫌いも好きのうち、凄く好きなんです。映画欠乏状態時のカンフル剤になりますね…)

 実は、このレンタル時に初めて(まともな方の)『日本沈没』を見る。
近年の日本映画にない風刺の利いた痛切なSF。「日本人が流浪の民になったら?」がテーマの原作も、高度成長期に湧く当時を反映してアレンジされた映画はエンタテイメントとしてもきちんと成立している。(映像技術が発達したというのに、どうして?あの当時のクオリティの映画づくりが現在作れないのか?と、いつも思う)それに、この映画は日本に地震が多い理由を実に的確にわかりやすく解説する。プラスαで、嶋田正吾の姪はこっそり最後まで妾と思わせるところといい、いしだあゆみの黒ビキニ姿が妙に色っぽくて、上手いよなぁ本当に。

 今週はBSが愛しき雷サマの『眠狂四郎』三昧してくれて狂喜乱舞。
鼻詰まり声と目張りの凄さ・訳のわかんない強引な物語でグイグイ引っ張っていきつつ、大映特有の美しい映像美で女性が本当に艶っぽいんだよねぇ。
「またひとつ、鍛え抜かれた技が消える…」(訳わかんねぇ~!)常套の面白さは水戸黄門じゃなく、眠シリーズさ!

 さて、今日はズッポリ一日休んで福岡へ高飛び。

Miike  『三池~終わらない炭鉱(やま)の物語』は
懐かしい生まれ故郷が舞台だけに冒頭から涙・涙…。
三池の歴史を知ることは、日本の歴史を知ること、とはよく言ったものだ。 囚人による採掘、強制連行による採掘の歴史があろうとは…。前半はかなりショックでした。

 大牟田市の職員の覚悟と長い年月の執念、労力によって出来上がった作品。

 この映画が出来たことで、
過去を正面から見つめ、成仏できることが出来る当時の人間が何人いることか!
私の知る限り、三池争議、その後の落盤事故でどれだけの人間が傷つき心を閉ざしてきたかわからない。
かく言う私の父も、その一人。三池争議以降、親しかった友人と仲たがいのまま年月を過ごしている。(映画に出てくる九大の教授と奥田八二前福岡県知事を未だ心の底から憎んでいる)だからこそ、父にもいろんな意味で絶対見せたい一作。

 この映画の功績は大牟田市の数人の職員の「熱意」に尽きる。
私財すら投じて出来た作品だというのに、だけど、彼らはあくまでも、本当に控えめだ。(大牟田市の職員の爪の垢を北九州市の職員も味わって欲しい。税金ザブザブ使って「俺の手柄」は、ないでしょ~!)
 だからこそ、この映画の嫌な点を1つ言うとすれば、作り手側の監督と監督の主張がやや出すぎているのでは?大牟田市職員と同レベルで作り手も控えめでいて欲しかった。(自身の最高傑作との自負の表れなんでしょ~か?ドキュメンタリーにおいて、その評価の大きな要因は映像の対象物である。確かに第三者的な視点がそこに入ることによって生まれた映画ではあるが…。狙って出演したとしたら、作り手として恥ずかしい限り。主人公はあくまで炭鉱労働者ナリ)

Allthe  『オール・ザ・キングスメン』
う~ん、何を狙いたかったのか?よくわからなかった。
もっと政治と地域、人とのつながりを主題に描いて欲しかった。
豪華キャストと回想を多様に使いすぎて、上手くこなせなかったと感じる。

Sunshine  『サンシャイン2057』
ホラー映画は嫌いだけど、『エイリアン』は好きな1本。 ダニー・ボイルの長編デビュー作でホラー&サスペンスものの『シャロウ・グレイヴ』も見た時にノックアウトさた思い出がある。監督の前作 『ミリオンズ』もまぁまぁ面白かったし!「ホラーSFなんだろうなぁ」と思いつつ見たけど、これじゃぁ『2001年宇宙の旅』と『惑星ソラリス』を中途半端にミックスしたC級映画。新しさのかけらもない。(イカロス1号の船長にいったい何がおきたんでしょ~??)
ミシェル・ヨー、ギリアン・マーフィー、真田広之好きな俳優が出てるんだから、ちょっと悲しい。

Blackbook  『ブラック・ブック』
『氷の微笑』のポール・バーホーヴェンはオランダ人だったのね…。
オランダ人として、ナチが進駐していた時代を総括したかったらしい…けど、監督にはハリウッドで育まれたものが大き過ぎたと思う。
歴史に翻弄される1人の女性の大河ドラマ的な物語が、結果、彼女たちを裏切った犯人探しのミステリーものに摩り替わる。(だいいちサスペンスシーンになると音楽が完全にハリウッド的な陳腐さ)
っつ~か、女優の使い方がラース・フォン・トリアー以上に”S”。

 主演女優はヌードのみならず、歌唱シーン、監獄シーン、ヘア脱色シーン、注射シーン(腕に注射針を刺す映像をムダに入れるあたり???)、汚物まみれシーンを演じさせられる。
紛争から逃れられない主人公の設定そのものが悲惨なのに、こうしたシーンをつなぎ合わせるあたりが、何となく真摯に感じられない。(私の見方が歪んでいるのかも…?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年3月 | トップページ | 2007年5月 »