朝倉の三連水車
昨日、日ごろの親不孝を省みて、
胃癌→腸閉塞と立て続けに大病で入院生活をおくっていた
父と看病疲れをしているであろう母を連れて湯治に出かけた。
胃癌手術の後は、体力回復すべく
毎朝元気にランニングしていた父だけど
腸閉塞の入院中は一ヶ月近く口から食事を摂ってなく、
その影響か?以前よりひと回り痩せ、体力も落ち、
おじいちゃんなカンジになってしまった。
仕方ない。生命を宿すものは全ていつしか老い、
朽ち果てる運命なのだ。
筑後川に面した原鶴温泉の川向にある
「傷病に効くという吉井温泉に行きたい。
途中、朝倉の三連水車が見たい」
という父の願いを叶えるべくの日帰り旅行。
道中、何が一番驚いたか?というと
『朝倉の三連水車』。
三連水車を観光名所にしたかったのでしょう、
地元の人たちは。
しかし、あまりにも整備し過ぎて、下心見え見え。
三連水車がいつ、何のために、どういう用途で使われていたのか?
往時に思いをはせるどころか、看板を見ないと 全くわからない。
その存在の意義が伝わらないヒドい整備をしていました。
(これじゃぁ、そこらの公園にあるSL機関車と同じ扱い)
三連水車を包括した100台程度の駐車場&物産館&公園。
敷地内には、子どもが遊べる芝生広場とジャングルジムなどの遊具。
まるっきしどこの自治体にも存在する、道の駅もどきです。
芝生広場のヘリに一筋のせせらぎがあって、
子どもが自由に水遊びできる浅瀬のジャブジャブ広場があり、
そのすぐ上流に、お目当ての三連水車があった。
それも、木で作られた水車の老朽化防止策?なのか?
全身に黒いペンキが塗ってあるうえに、
田畑と切り離された場違いな場所にポツリと存在しながら
クルクル回っていた。
車で訪れた多くの観光客の中で、昔の三連水車を知る
人たちは、芝生広場より南側、つまり筑後川寄りにある
田畑と水車の間にある脇道に車を止めていた。
道の駅もどきの駐車場は無料で、ほとんど待たずに
入れるのに、である。
うちの父は、脇道にズラッと駐車している車の光景を見て、
「本物の三連水車が向こう側にあるに違いない!」を
念仏のように唱え、デジカメ片手に少しヨボけた足取りで歩き続けたが
骨折り損のクタビレモウケだった…。
【写真】のとおり本物の三連水車は黒く塗りつぶされ、
デフォルメされ過ぎてオブジェに見える。そんなカンジなのである。
未だこんなアホな観光化政策を行う地域があるとは!
ありのままの姿が貴重な観光資源、教育材料だったのに…。
いつ頃、何のためにどういう用途で使っていたのか?を
全くうかがい知ることも出来ない。
だから、だから地方はいつまで経っても「地方」と呼ばれるのだ。
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