驚きの事実と現実
昨日、北九州市内では手に入らない『映画芸術』をようやく購入した。映画芸術の新春号に載っている、映芸ならではの2005年日本映画ベスト&ワースト作品を見るのが楽しみだからだ。【あ、かなり自慢になりますが、昨年のベスト1作品『ユダ』を2004年のうちに九州・山口圏内で上映したのは私ぐらいだと思いますよ。他に上映しているとしたら、それは親愛なる大分の方々ぐらいでしょう】
本を読むにつれ、驚きの事実に出くわした。キネマ旬報の2005年ベストテン選考委員から長年、選考委員を務めていた大久保賢一さん含む評論家6人が”辞退”させられていたのだ。ちょうど1年前、キネ旬の2004年ベストテンが掲載されている号を読んで、老齢化しつつある選考委員の質に異を唱えた私だからして、更なる質の低下を招きかねない。→これは同時に日本映画の質の低下に歯止めがかからなくなる事を示唆する。
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ?』を観たあと、時代を敏感に感じて映画を撮という行為(つまり、自分以外の他者に時間とお金を浪費させる価値のあると自負するものを提供できるという行為)を堂々とやってのけられる日本映画人は青山真治監督以下10人もいないのではないか?と、考えに至る。青山監督は同郷人だからこそのひいき目が当然あるのだけれど、ご本人の洞察と理論を堂々と挑戦状のように叩き付ける様には賞賛を送りたいとシミジミ思った。ただ、この映画を鑑賞する人たちが監督の思いをどれだけ”体感”できるかが、鍵だと思う。
さて、帰宅後、うちのダンナと日本映画について、と、いうか映画『力道山』の話で盛り上がった。『力道山』は紛れもなく、韓国映画である。うちのダンナは「力道山は日本人」と信じていたらしく、「朝鮮半島出身なの?」と驚いていた。と、同時に、「映画『力道山』を日本で上映することは韓国の国策に日本が負けるって事じゃないの?これはまるで、ガセネタメール事件の自民党の策にハマった民主党のようなもんじゃない」と。
確かに、日本での公開が韓国より約1年半も遅れたのは、そうした懸念があったからかもしれない。しかし、同時に私は国の立場を意識した映画づくりを『力道山』がしているとしたら、日本の映画人もそれに対抗できる作品を撮るべきであり、私個人がメディアの中で一番信頼している映画の自由表現はちゃんと上映されて、観客が受け止めて、判断すべきだと思う。
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コメント
国策とか何とか、本気で考える方もいらっしゃるんですね。
ところで、昭和の時代に活躍された芸能関係者には意外と朝鮮半島出身の方々が多かったようですよ。きっと旦那様が聞かれたら驚かれるかもしれません^^
そういう時代だったのでしょう。
さて、映画力道山は、、、、人間力道山を描いておりました。
投稿: ドドンパ | 2006年3月 3日 (金) 17時09分